三重JAET全国大会に参加して

B-04:思考を深める授業づくり(ルーブリックの活用)、K−05:国語科における思考力養成をめざしたシンキング・ツールの活用例研究、A−06、A−07:電磁気現象のモデル化と可視化に基づく学習効果を期待したデジタルコンテンツの作成と授業提案、
P−11,12(学習者参加型授業を促進する教員研修・養成カリキュラムの開発)、A−08(齊尾、協調自律学習)、B−09:タブレットPCの活用、P−10:デジタルノートがグループ学習に与える効果の分析、堀田龍也先生コーデイネートのシンポジウムⅢ(わかって楽しい授業づくりをめざして):①アナログとデジタルで「わくわく古典学習」、②シンプルなICT活用を管理職として校内に広める、③「わかって楽しい」を支えるもの(学びあい聴き合い、協同して学ぶ、ペア・グループ学習)、④実物投影機を活用したICT活用「5つの視点」:の4つの実践報告をもとに「わかって楽しい授業づくりをめざして」の本質とICT活用の位置に参加。
私が参考になった点は、チーム学習、グループ学習、グループワークがICT活用を含め、小中高大学の新しい授業方法として研究されはじめていること。又、吉崎静夫先生の「授業における教師の意思決定モデルの開発」によれば、①児童生徒の学習がどの様に生起するかという知識、②教材内容に関する知識、③授業運営や授業構造に関する知識、の3つの知識を参照しながら教師は授業を進めていく。そして教師は授業中に、あらかじめ計画した授業のイメージと現実に眼前で起こっている授業状況を比較し、そのズレを認知し、適切な修正行動を繰り返して授業を運営していると捉えている。ICT活用の研究はICT活用の日常化、それによる教師の授業技術の向上という観点で考えれば、授業中の教師の認知課程研究として見直す段階に来ていると、堀田先生はまとめられていた。まさに、ICTの効果を織り込み済みで授業設計をし、授業中の意思決定及び授業マネージメントが成功している結果であると説明されていること重要性を感じた。一方「わかつて楽しい」を支えものとしての発表から感じた事は、「学びあえる仲間づくり、多様な考えを知る、一人ひとりの発言の機会を与える、自分の考えを持つ」といった点で効果的な役割を果たす、ペアやグループ学習、チーム学習などの教授法(ICT活用を含めた協調自律学習)の取り組みも従来型学習法と比較しながら、中高校現場で具体的に深めていくべきと思った。

事例から学ぶ 活用型学力が育つ 授業デザイン

事例から学ぶ 活用型学力が育つ 授業デザイン