「十一番目の志士」司馬遼太郎 著を読み終えて

「天堂晋助と言う刺客」を中心に、幕末の人物(桂小五郎高杉晋作、赤根武人、井上聞多、山県狂介、伊藤俊輔、山県半蔵、広沢真臣、永井尚志、近藤勇土方歳三、伊藤甲子太郎、勝海舟、小栗上野助、中村半次郎、西郷吉之助、坂本竜馬岡田以蔵河上彦斎田中新兵衛長州藩の協力者など)を通して、長州藩・長州人の幕末動乱の複雑さを面白く、分り易く描いた歴史小説でした。藩体制、社会の仕組みと政治、維新に生きる日本人の内面を生き生きと描いている。その時代の人物や繋がりを知ることが、歴史の醍醐味だと今更ながら感心した小説でした。