台風の到来と共に昔に戻る

台風は2年振りの近畿地方上陸、夜2-3時は強風で眠れず、雨戸を全部閉めて対応した。ジエーン、室戸、伊勢湾台風の思い出が少し浮かんで来て、久し振りに心配した。最近の台風は上陸しても勢力は衰えない、海水の温度が非常に高く勢力が持続するとか。
台風の通過が早く、朝10時頃には雨も止み太陽も顔を出して来たので、本町の着物卸店を訪問し、娘の着る訪問着の値段交渉に出かける。着物の何たるか、どのように造られ、どこが違い値段はどのようにきめられているのか聞いたが、本当の所は分からず仕舞い。西陣織・手書き模様・生地そこそこ、要は86万の価格が43万、更に38万になりどうか?買うか買わないか?文化財に投資しするには高価過ぎか、自己満足するか、子供は満足し喜ぶのか、何回娘がこれを着用するのか、どの程度誰が利益を得るのか、不思議な世界である。昔は便利で有用な服であったが、今の若い人は日常ほとんど着ず、形が決められていて運動性やファッション性がないため。又、年配も一部の人しか着ない。日常上の価値は皆無で、文化遺産にどれだけ投資するのかしかない。価格や品質が不明確で芸術性も評価基準が曖昧な為か、消滅していく産業と感じた。着物文化は古典としてのみ残るしかないだろう。少し寂しさを感じる。