「これからの学士課程教育―大学に何が求められているか―」

今日の午後、関西学院大学上ヶ原キャンパスで総合教育研究室主催、関西地域FD連絡協議会共催の公開講演会(約60人)に参加しました。関西学院大総合教育研究室長の中條道雄教授の司会で、文科省大学振興課の義本博司課長は「これからの学士課程教育」、神戸大の川嶋太夫教授は「学士課程教育の国際動向」、学習開発研究所の西之園晴夫代表は「教育のパラダイムから学習パラダイムへ」、須磨学園西和彦学園長は「私は大学に何を求めるか」、関西学院大の浅野孝平副学長「関西学院大学における取り組みと課題」の講演・報告がされ、最後にパネルディスカッションが行なわれた。
昨日の真夜中、1時半から4時半まで田原総一郎司会の4CH「朝まで生テレビ―激論世界金融危機と日本―」を観ていた。寝不足もあったが、経済大恐慌象牙の塔とのギャップが大きく、講演内容にインパクトを感じなかった。その中でも、西学園長のアスキーを辞め、ビルゲイツの寄付等で大学を作り、実体験しつつ目指している大学像と問題提起、西之園代表の教育から学習へのパラダイム変換と持論である財政面から大学のビジネスモデル再構築が参考に成った。他は従来の延長線上で、欧米大学との格差を縮めるような提案や問題提起は感じられなかった。大学の評価や質に対する定義や考え方は整理されていたが、実践とのギャップが大きいようにも感じた。
「大学のお客は学生で、受益者=社会であるので、大学は優秀な人(学生)を輩出していくこと」が原点。量から質に転換することは社会に役立つ人材を目指すこと。
又、中高と大学との接続において、質の保証をどう継続していくのか、これからの全入時代は難題である。中高から自律学習(自ら取り組む)の考えを広め、実践していく重要性を痛感した。