「ぼちぼち結論」 養老孟司著を読み終えて
2001〜2007年中央公論に連載された「鎌倉傘張り日記」の内容を「まともな人」「こまった人」「ぼちぼち結論」の3冊に纏められたもの。
先生が成り立たない時代:―先生とは「先を取ること」、また「勇将の下に弱卒なし」と評した。今は「先生だからえらい」から業績主義に変化し、ていの良い子守か。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/01/01
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アメリカと日本:―何事もアメリカ任せでも、先を読み程ほどの大人の付き合いを。
日本をどうする:―ヒトの脳は感覚を受け、考え、それから運動する。「教育」とはこの三つを訓練することである。しかし、最近では計算や考えることだけを教育と勘違いしているが、もう一度、感覚を育て肉体を鍛え直すこと。人間がエネルギーを必要とする理由は高度な社会秩序を持つ社会(文明)を創りだす為である。方法は生物学的ヒトを社会人に訓練することと、エネルギーを利用して、自然より安定した秩序を手に入れることにより実現できる。意識が秩序活動であるから、意識のある脳にはエントロピーが生じ、ヒトは寝てエントロピーを減少させているが、意識活動である文明は寝ないから文明で生じたエントロピーは自然には減らない。これが環境・公害・温暖化問題の根本である。日本はモノ作り大国で行く。しかし、石油等エネルギーはいずれ枯渇するので将来の文明は人を訓練するしかない。そのために必要なのはやはり「人」であるとのまとめ。
非常に切り口の違った見方(客観的、自然現象的)で現実のシステム、社会現象を分析していることにワクワクさを感じた。でも難しく理解できていない所が多かった。
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/10
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- 作者: 郡司ペギオ‐幸夫
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- 作者: ジュニア,ハドンクリングバーグ,Jr.,Haddon Klingberg,赤坂桃子
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- 作者: ハドン,ジュニアクリングバーグ,Jr.,Haddon Klingberg,赤坂桃子
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- 作者: 内田樹
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