「世に棲む日日」司馬遼太郎を読み終えて

大変おもしろく連続して数日で読み終えました。筋、話題、表現方法などホンマに笑い泣きながら読み、1855〜1866年の時代に生きていた数日でした。長州人の考え方、気質、生活習慣など当時の歴史的流れと同時に人のネットワークと情報の凄さを感じました。主題は革命的ロマン主義(思想家)の吉田松陰と合理的精神(現実家)の高杉晋作との違いと役割、長州人の特異性について描かれていました。しかし、まだ司馬さんの歴史観や考え方について不勉強なので分りませんが、昭和40年代に書いた事について、今さらながら関心しました。余り興味はありませんが、戦前の国家主義的な教育、歴史観など難しい問題を含んでいると思います。(三島由紀夫の自刀を思い出す。)
長州人、薩摩人、土佐人など藩の人間模様が面白く、分り易く、歴史の読み方や面白みなどが遅まきながら、少し分かった感じです。もう少し嵌りたいと思います。