おおさか私学ネットの「冬の教員研修会」に参加して

昨日、四条畷学園短大の記念ホールで「教師の授業力をアップする(その1:大学院で学び始めた教師たち)」をテーマに4人の現役先生が①自己紹介、②大学院で学ぼうと思ったきっかけ、③大学院に行かなければ得られない事や理由、④大学院の授業内容・イメージと現実、⑤仕事と大学院の両立しての苦労・工夫、⑥良かったこと、⑦研究と実践についてどう捉えているか<教育現場の実践を研究する>、<研究したことが現場で役立つのか>、⑧その他(経費と時間の問題、奥さんが良く許可してくれた事、−−)などの観点から発表して頂き、意見交換された。4人の先生は夫々生い立ち、分野も専門性も目指すものも、かなり違ったが、共通していた事が3つほど有った。第1はご自身の授業が本当にこれで、現状の授業で良いのかとの疑問・不安(もっと良くする必要性を感じておられること)、第2は教育実践のバックボーンの理解、教育を理論的な基本・原点に戻り専門的に自信をつけること、第3は教材のネタや教育内容・実践の幅を持たせるなどがポイントと感じた。それは教育の専門家として常に教師としての授業力向上に向けた挑戦の表われとも思われた。特に大学の先生方も理論中心(教育実践の経験のない人)と実践中心(教育経験ありの人)のどちらもおられるので、指導教官や専攻科の選び方が重要なポイントのようでした。
教員は往々にして、積み重ねが基本の考え方となり、現状維持の世界に落ち入り易くなる。授業力の向上には、新しい発想と新しい方法、刺激が必ず必要に成る事から、研究の場に参加することで、ヒントを得たり、基本的な理由を見直す事が期待される。教師の高い授業力は「教育現場の実践を研究する」と同時に、「生徒の協調や自律、やる気を研究する」ことが大切であると感じさせてくれた。