「学力を育てる」志水宏吉著を読んで

非常に分り易い、読み易く、可なり理解できたし参考になった。教育社会学の捉え方や考え方が少し感じ取れた。しかし、公教育の改革の難しさや「見えない・見える学力」の捉え方、モニタリングの方法など幅が広すぎて、整理が出来ない面もあった。
しんどい子に学力をつける7つの法則:①子どもを荒れさせない、②子どもをエンパワーする集団づくり、③チーム力を大切にする学校運営、④実践志向の積極的な学校文化、⑤地域と連携する学校づくり、⑥基礎学力定着のためのシステム、⑦リーダーとリーダーシップの存在。
イギリスのサモンズ他のまとめた論文・欧米の「効果のある学校」の特徴:①校長のリーダーシップ、②ビジョンと目標の共有、③学習を促進する学校環境、④教授と学習への専心、⑤目的意識に富んだ教授法、⑥子どもたちへの高い期待、⑦積極的な評価、⑧学習の進歩のモニタリング、⑨子どもたちの権利と責任の尊重、⑩家庭と野良好な関係、⑪学び合う組織。
日本の「効果を高める要因」や欧米の「効果のある学校の特徴」の比較は中高校の教授法改善の研究に、大変参考になりそうである。